ワーケーション市場を広げるために必要なのは旅ナカテレワーク保険 111/100

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コロナ禍から一気に広がった「在宅勤務」は会社に出社しなくて一定の仕事ができるという事実を顕在化させ、「なんで今まで毎日朝早くから時間をかけて会社に行ってたんだろう」というこれまでの通勤ありきの日常という概念を破壊するだけのインパクトをもたらしました。

政府も15年以上前から「ワーク・ライフ・バランス」という言葉を使い、「仕事は、暮らしを支え、生きがいや喜びをもたらす。同時に、家事・育児、近隣との付き合いなどの生活も暮らしには欠かすことはできないものであり、その充実があってこそ、人生の生きがい、喜びは倍増する。」とこれまでのワーク重視の生活からライフの側面を充実させる方向に舵を切ってきました。その手段の一つに「テレワークの推進」がありましたが、パソコンや通信インフラの普及に伴い徐々に広がりをみせていたところ、コロナ禍で一気に定着したという流れでしょう。

そして、テレワークが加速した要因のひとつがリモート会議の普及。
メールのやり取りだけでテレワークが完結するわけでなく、会社と社員間の直接の伝達、社員間のコミュニケーション等、対面でやりたいことも多々あったものをzoomやTeams等のリモート会議サービスがカバーしてくれるようになりました。

一方で在宅勤務を強いられたコロナ禍の社員は出かけたくてうずうずしてましたし、在宅といいつつ、近所のカフェで仕事をして気分転換していたため、一時は都心のカフェより郊外のカフェが満員という時期もありました。そこで学んだことは、ちょっと出かけてても通信環境さえあれば問題なく仕事ができること。

ここ数年はこんな流れだったと思うのですが、そのタイミングでうまれたのが「ワーケーション」という言葉。「リゾート地や観光地に行って仕事をする」新しいライフスタイルとして言葉は定着し始めてますが、しかしながら実践したことがあるのはアンケートでも10%程度の人たちだけ。旅行市場を動かすほどには至っていません。まだコロナ禍から本格的に回復したわけでもないですし、まだみなさんマスクをしてますから、そうそう自由に旅に出かけて会社の仕事をするというところには至っていないようですね。会社のほうも遊びなのか仕事なのか管理ができないことに対して制度を作ったり、労災などの対応したりするのは難しいのが現状です。

私自身も昨年度はワーケーション誘致のプロジェクトの運営に参加し、実際に企業の方とワーケーションの場でリモート勤務の実態を伺いましたが、やはり自宅近くのコワークやカフェでのテレワーク経験はあるものの、ワーケーションといわれるほどの行動はとっていないようでした。せっかく「在宅勤務」といわず「リモート勤務」という言葉を使っている場合でも「住所」とか「場所」とかの概念から解放されていないようでして、皆さんまじめに自宅からお仕事をされているようです。
つまり、ワーケーションは会社の命令ではないので「不真面目」っぽいとみられてるのでは。
逆に言えば、「在宅」こそ家族も含めて一番「不真面目」な誘惑が多いのではないでしょうか?(笑)

せっかく全国、場合によっては全世界からリモートワークが支障なくできる時代なったわけですから、働く場所はもっと自由に考えてもいいんじゃないでしょうか?

それを突破する新サービスは「旅ナカテレワーク保険」

まじめな日本人がいつでもどこでも安心して旅ナカでテレワークをできるようになるための保険です。
明確な労務管理がしにくいとか労災認定が難しいので会社はワーケーション制度を作りません。
だから旅行保険の中の特約として業務時間中の事故・災害に対する保険適用を行うような制度を作ることで安心して出かけられるのではないかと思うわけです。
どんなときに適用になるのかとか、公私の区別をどうするのかとかは保険会社さんに決めていただくとして、「会社に黙って」「遊んでいると思われないように」とかの遠慮なしに堂々と旅ナカでもテレワークをできる環境を作れれば、ワーケーション市場も活気づくのではないでしょうか?

「旅ナカテレワーク保険」作ってみませんか?

202304加筆
調べてみたらすでに保険各社から出てましたね。失礼しました。