当ホームページでは私の観光新規事業開発支援プロデューサーという長ったらしいお仕事を紹介すべく、コロナ禍の終わりかけた2022年1月~6月にかけて、半年で100の観光にかかわる新規事業アイディアを書き留めました。その後もポツポツと更新して127件のアイディアまで積み上げてきたのですが、この間、世の中も少しずつ変わってきたのでこのあたりで過去書いたことをあらためて自分なりに検証してみようという企画を始めたいと思います。
第一弾は最初の記事から。
「「全国どこに行ってもご当地クイズで観光ができる」クイズツーリズムを広げたい 1/100」という記事を書いたのですが、これは以前から、そしていまでも思い続けている私の一番やりたいことです。
「クイズツーリズム」という言葉は、私が言ってるだけのことですから残念ながら広がっていませんが、その分、Googleで検索すると常に一番上にうちの記事がヒットするようにはなりました(笑)
で、実際にはどうしてきたかといいますと、
追っかけの記事でも書いているのですが、何度か実際にクイズによる観光案内やまちあるきを行い、その楽しさは間違いないと実感しているところです。
クイズツーリズムがおもしろいことになってきました♪ 2022/11/29
頭も身体もあったまる「まちあるき×クイズツーリズム 2022/12/5
訪日外国人にもクイズツーリズムは効果あり♪むしろ日本人の大人よりノリがいい感じ。 2022/12/22
今年も含め3年間で7回ほど実施しましたが、見えてきた可能性としては
【ツールが重要】参加者は回答の番号札を持った瞬間に本気になってくれる
【みんな負けず嫌い】クイズは「知ってる、知ってない」の設問でなくて、「まったく知らない」でもみんな必死に考えてくれる
【一体感が生まれる】自分は何問当たったか、隣の人はどんな回答かなど、周りを気にしつつ、みんなで考えてる一体感が生まれる
【答えを覚える】全く知らないことでも一所懸命考えた後の答えはきちんと覚えているので、クイズはだらだらと説明する案内より記憶の定着に貢献できる。
【外国人のノリがよい】日本人は周りを気にしがちですが、外国人の方は当たったら当たったでしっかりとはしゃいでくれるのでやりがいあります。
【お父さんの株が上がる】家族旅行でお疲れ気味のお父さんが、子どもを前にするとクイズでは一番目立てる場面になります。「おとうさんすごい!」という子どものひとことですべてが報われます。
私の考えているクイズツーリズムは「謎解き」とか「リアル脱出ゲーム」的な難しいものではなく、
・だれでも参加できる
・間違えても気にならない
・知らなくても問題ない
・できるかぎりノンバーバルで
「シンプルな3択問題」でよいと思っています。
設問を作るのは大変。問題と答え、そしてウソの答えのバランスがとれていて面白くないといけません。
ただ、実際にやってみて、観光地に行ってクイズになりそうなことを見つけ、設問と答えを考えることはとてもやりがいがある仕事だと思いました。この間、アメリカ横断ウルトラクイズのかつてのクイズ王である大先輩に力添えいただいたり、テレビ番組のクイズづくりを学んだりして、実践してきました。クイズ作家のみなさんは日々消費される膨大な量のクイズをよくぞ作っているなぁと感心しきり。
地域観光を担うみなさんへ
・どんなに観光素材が少なくても、街に人がいて、歴史がある限りどこからでもクイズ化できます。
・記憶に残る観光体験にはエンタメ性が必要です。それを最短に実現できるのがクイズツーリズムです。
・世の中のクイズ番組がなくならないのは、人の興味は無限でクイズのネタが尽きないからです。
クイズを作るノウハウと時間さえあれば、だれでもやろうと思えばできるのでぜひやってみてください。
全国をクイズしながら旅できるさぞかし楽しいでしょうね。