この2年間で最も進化したものといえばAI。「想像を絶する」スピードで進化しています。データベースマーケティングとか、データマイニングとか言っていた時代(20年以上前)には数字しか体系化できなかったコンピュータだったのですが、今や自然言語まで理解して提案してくれるようになっています。それどころか、このホームページでも利用していますが、イラストまで瞬時に生成してくれるのです。プログラムもかければ、音楽も作れるとなってくれば、もはや完全に人間の能力を超えてます。
私のように一人で仕事をしている者にとっては、すでに無料の生成AIだけでも十分にアシストしてくれる相棒になっております。ありがたいことですねぇ。
2年前、勝手に会話に割り込んでくるAI案内ボット 37/100 去年は、日付と出張先の会社名を入力するだけで鉄道も宿泊も予約できちゃうAIセクレタリーがほしい 106/100 という記事を書きました。
パソコンとインターネットが普及して以来、会社は大きくなっても社員は増えず、その分、人手を使わずパソコンでできる仕事が増えたがために社員一人当たりの業務量が増えました。出張手配もスタッフにまかせていたものが、今ではオンラインブッキングできるし、スマホで飛行機も鉄道も乗れてしまいますので全部自分でしなければならなくなりました。便利になった反面、人に任せていた仕事も自分でしなければならなくなったわけです。
そして、それに慣れてくると他人にお願いして出張手配をするにも依頼書面とか、申請手続きとかが必要なためにいちいちそれらを作っている時間ももったいないということで「自分がやったほうが早い」と自らの手を動かしていました。でも実は新幹線の予約をしたり、予算に合うホテルを検索したりするのは結構時間がかかるものですから、自分がやるのもあまり時短になりません。
旅行や出張の手配に時間がかかるのは旅程を決断できるのに必要な情報を集めて、確実に予約するところまでなのです。京都に一泊2日の旅行を計画するのにどれくらいの検索時間を浪費しているでしょうか?それでも納得できる旅程を作るのは簡単ではありませんよね。
ここにきて一気に開発とが加速しているのが「AIエージェント」
AIに聞いてみました。
「生成AIとAIエージェントの違いは?」
(回答)
●生成AI: 新しいコンテンツやデータを生成する能力に特化。
●AIエージェント: ユーザーの指示に基づいてタスクを実行し、実用的なサポートを提供。
つまり、AIエージェントに「●月●日、新潟に出張が決まったので新幹線とホテル手配しておいて。現地での会議は1日目が11時から、2日目は16時に本社で会議があるのでそれまでに戻りたい」といえば、過去の出張履歴から新幹線を予約、E席を優先する、ホテルは●●ホテル、出張旅費範囲内で手配等を瞬時に判断、検索して予約、さらに決済まで完了し、出張申請まで完結させるくらいまでやってくれる感じです。
人間がこれからやろうとしていることを先読みして提案してくれる機能がついに当たり前になる時代となりそうです。秘書とかコンシェルジュも誰でもできる手配業務から解放され、お客様や上司が本当に望んでいることを先回りする本来の業務に集中できるというわけです。
当然の流れですが、AIエージェントが友だち同士、恋人同士の会話に加わり、会話のアシストをしたり、先回りして情報を集めて提示したりできるモデレーター的な機能についても開発がはじまっています。いつも言ってますが、旅ナカはもともとのデータ量が少ないので情報を検索しても的確な答えを見つけるのは大変です。そんな時にはAIがさりげなく、次に行くところを提案してくれるとありがたいですよね。
ということで、たった2年でほしかった機能が実現間近。
これによってAIにまかせればすむことがより明確になってきます。裏返せば、地域観光で人間がやるべきこともハッキリしてくるということですよね。そのあたりをみんなで考えていきましょう。
日本の旅はもっと便利にもっと面白くなりそうな気がしてきました♪