クイズツーリズムによるエンタメ型AI観光案内の未来 130/100

AIの革新が進む中、観光分野におけるAIの活用はまだ発展途上にあります。都市部では観光データや移動データ、口コミの蓄積が進んでいる一方、地方部では情報の蓄積が進んでいないため、AIによる観光案内の実用性は限定的です。地域のグルメサイトのクチコミや評価の信頼度を見ることでそのことは理解できると思います。

現在の観光ガイドは、地域の高齢者を中心とした観光ボランティア団体が担っており、低価格または無料で観光客に案内を提供しています。日本の旅行文化が週末型であるため、平日のガイド業務は少なく、仮に時間単価の高い観光ガイドであったとしても生計を立てるのは難しい状況です。インバウンド業界においても地域では通訳案内士の国家資格を持っていたとしても、まだまだそれだけで食っていける人はごく限られています。

こうした現状の中、観光ガイドがAIに置き換えられる可能性はあるのでしょうか。

観光ガイドは単なる情報提供者ではなく、地域の歴史や文化を深く理解し、観光客とのコミュニケーションを深め、観光体験をより楽しいものにする役割も担っています。単なる情報提供ではなく、地域ならではの魅力を体験してもらい、その素晴らしさを伝えることが観光ガイドの本質です。そのことを理解しないと観光案内ボードや観光パンフレットやチラシで十分と思われてしまいます。

一方で、近年、スマホアプリを活用した音声ガイドや位置情報による無人案内のシステムが登場していますが、その多くは利用者が少ないのが現状です。その理由の一つに、多くのアプリや音声ガイドは機械音声でガイドブックに掲載されているような形式的な案内が読み上げられるだけで、観光客にとって興味を持って傾聴できるほどの没入感が得られない点が挙げられます。リアルな場所にいるのに通り一遍のバーチャルな解説を聞くだけでは、観光体験としての楽しさが不足してしまいます。

そこで、AI観光ガイドをよりエンターテイメント性のあるものとして活用することを提案したいと考えます。

「楽しく伝える」「記憶に残るようにする」という観点で、観光案内の途中途中にクイズを取り入れるのです。クイズは能動的に参加できるエンタメ要素を持ち、参加者の没入感を高めます。観光ガイドの要素をクイズの設問に組み込むことで、楽しみながら地域の歴史や文化を自然に学ぶことができます。

さらに、勝敗を争うことで同行者や参加者同士で盛り上がることができるため、観光体験がより記憶に残るものとなるでしょう。時には優勝者にはプレゼントを用意して盛り上げることもできます。

AIを活用したクイズ型観光ガイドを導入することで、観光案内の新しいスタイルが生まれ、より多くの人にとって魅力的な体験が提供できる可能性があります。観光ガイドが単なる情報提供を超え、エンタメとしての価値を持つことで、持続可能な観光の在り方が進化するかもしれません。

このアプローチにより、観光ガイドとAIの共存が可能になり、よりインタラクティブで魅力的な観光体験を創出できるでしょう。これからの観光業の新たな可能性として、AIを活用したエンタメ型観光案内の実現が期待されます。その際、AIに学習してもらいたいのは地域の歴史や文化、観光スポットに関わるクイズの生成です。人間が勝つか、AIが勝つか?ぜひトライしてみたい事業ですね。

どなたか一緒にやりませんか?