観光開発投資、企業誘致を求める地域が始めるべきは駅前寿司屋さん?! 129/100

インバウンドの勢いがさらに増している中ではありますが、ここにきてトランプ大統領による関税戦争勃発をキッカケに株も為替も一気に不安定となり、先行きは不透明ですね。これまでの経験をもとにした私の仮説の中には「株で儲かる→旅に出る」という傾向があります。なんせ旅行は形が残らない消費ですから、投資で儲けた利益(あぶく銭?)が多ければ多いほど旅行消費は加速すると思っています。だから、景気が悪くなったり、株価の大きな変動があったりするとすぐに旅行消費に影響が出るというのを幾度となく経験してきました。インバウンドは少子高齢化の日本における「唯一」といっていいほどの成長産業分野なのですから、インバウンド拡大に水を差すようにならないことを祈るばかりです。

とはいえ、日本のインバウンド投資も始まったばかり。日本全国でニセコのような成功を夢見て投資家が触手を伸ばし、大手デベロッパーのもと観光開発に着手している地域が増えています。まさにインバウンドを取り巻くビッグマネーが渦を巻いて地域に降りようとしている話をよく耳にするようになりましたね。

一方で、地域の観光事業者となりますと実はマスコミで報道されているレベルのことしかわかっていないことが多く、目の前で開発計画が進んでいるにもかかわらず、なにがどのように進んでいるのか、自分たちにはチャンスになるのかということすらわかっていないことが多いということがほとんどなのです。その点においては、東京にいてもその地域にいても情報レベルが変わらないんですよね。目の前では確かに開発話が進んでいるのに投資家の姿が見えない、デベロッパーがどこにいるのかわからないのです。おそらく開発がさらに進んで建物が姿を現す段階になってはじめてどこにコンタクトを取ればいいのかわかるんでしょう。それまでは指をくわえて見てるしかないのかも。

それでもなんとか情報を得たい、プロジェクトに商機を見つけたいという時、どうすればよいのか?

開発のキーマンが集まる場所を見つけましょう。
投資家とか、デベロッパーとか、巨大なお金を回している方々はみなさん基本的にいいところでご飯を食べます。単においしいだけでなく、いろいろと込み入った話を安心してできるお店がいいですね。

それが「駅前寿司屋さん」

地元で人気のお寿司屋さんって、地元の名士も顧客ですし、外からやってくるお金持ちが地域の情報を得るために社長や開発に関わる代表者のみなさんが一番初めにコンタクトをとる場所でもあります。ですから、お寿司屋の大将って、おいしいおさかなとお酒を提供しながら、結構濃密な話を聞けるポジションであったりもするのです。地域で人気のお寿司屋さんには、思わぬ投資家や有名人が集っているようです。そしてそこには思わぬ本音がポロリということも。。。もっとも、大将としては、その情報を簡単に漏らしてしまうと信用問題につながるので、それはそれで微妙な立場なのかもしれません。ですから、開発サイドと接点を求めたい地域事業者のみなさんとしては、寿司屋の大将に期待するのではなく、足しげくその寿司屋さんに通って、そういったみなさんと直接接点を持つ可能性を高めることをおすすめします。

ということで考えたのが、開発投資の話がある地域において、地元として投資すべきは「情報の集まる高級寿司店経営」なのかもということ。これは観光開発の話だけではなく、首都圏からの企業誘致を推進したい地域にとっても同様です。

逆説的に言えば、開発事業者や建設業者が多く行き来するはずの駅周辺に信頼できる「高級寿司店」がないところでは、地域事業者のビジネスチャンスが少なくなってしまうという可能性があります(笑)ので、開発側との人間関係作り、東京とのパイプ作り、情報収集のために地域を挙げて「高級寿司店」を駅前に作るべきだと思います。もちろん、店構えの問題ではなく、味もスタッフも一流であることが前提かと思います。

寿しを握りながら、情報を握る(笑)

開発誘致、企業誘致のその前に「接客能力があり、かつ腕の立つの大将のいる駅前寿司屋さん」の誘致・開発が実は一番有効ではないかという話でした。