「二刀流」タクシードライバー 21/100

新規事業100

最近CMで「得意を売るならココナラ」というの目にしますが、インターネットで個人が簡単に「私はこんなことができる」特技を商品として販売ができるしくみです。
なんでも売れる時代になりました(笑)
そこから思ったタクシー観光についてのアイディアです。

タクシーは大切な移動手段であり、日常においては公共交通機関の役割を担っています。
つまり、「移動」を売っていることになります。

だから、観光貸切営業についても「移動」が商品になっているため、ほとんどのタクシー会社のホームページでの観光貸切のコンテンツには手が回っていません。ポータルサイトといわれるところも同様かなと。観光貸切タクシーの場合、移動だけのサービスだとタクシーに乗車している時間以上に観光する時間のほうが長いのに全体の時間で課金されるのは理不尽と感じる人は多いと思います。

商品ページには、
 ・○時間 ○○○○○円
 ・モデルコースの表示
が書かれています。

旅行商品とは異なり、
 ・モデルコースは名所の羅列
 ・時間軸での提案になっていないのですべて回れるかどうかわからない
 ・目的地はあるけど、どう過ごすかの提案はない
 ・食事の案内はない
といった感じです。
もとより、移動・輸送が業務ですからこうなってしまうのは仕方ないですが、何とかならないものかなぁと。

そこで思いつきました。
そうだ「生業が違うんだ」と。

自動車運転免許の普通2種免許(タクシー)を保有していることが条件でタクシー業務を行えるわけですから、そこに観光旅行とか、観光案内をあとから加えるのは大変。
しかも、時間制運賃は距離制運賃同様にエリアごとの認可運賃として公示されているので、それ以上もそれ以下もない。となると、運賃以上のサービスはできないのが現状。また、普通2種免許保有を条件に採用しているので、法律に従い、「人を乗せて運び、運賃を受け取る」業務を安全運転で行うこと以上の業務を与えることのリスクや反対意見というハードルもある。
観光貸切の多い京都では乗務員さんが一所懸命勉強して観光地をお客様と一緒に回ったり、英語・中国語を学んで外国人対応を行ったりしているケースが増えていますが、対応できる乗務員はまだ一握り。
だから、観光貸切タクシーの案内には十分に力を入れられていないということが理解できます。

ここで、「二刀流タクシードライバー」の提案。

2種免許を持った乗務員が観光を勉強するのではなく、観光ガイド経験者、地理・歴史好きの人、陶芸家、作家、旅行業経験者等の「得意」を持った人たちが2種免許を取得し、独自の観光ルートを提案して、自らガイドをしたり、体験プログラムを提供をしながら旅を演出する。そして普段は正業を持っていたとしても、登録乗務員(パートタイマー)として、予約が入った時だけ勤務する。
というパターンです。
「売るものを持った人」が二刀流タクシードライバーとして2種免許を持って、タクシー移動という手段をうまく利用しながら、お客様に新たな「体験を提供」するというわけです。
今まで、観光ガイドさんは移動手段を持たなかったので、数千円程度のフィーで案内をしていましたが、タクシーを持つことで移動範囲も増え、しかも乗務に対するフィーまで手に入ります。
観光ガイドさんから見ればタクシー乗務の仕事はとてももうかるものに見えているのかもしれませんね。

このような切り口で展開すれば、貸切タクシーのメリットである、「定額(あらかじめ料金がわかる)」「定員に対して人数が多いほど単価低減」に加えて、「商品バリエーションが増える」「販売単価が上がる」「リピーターができる」可能性が高まると思います。
これによって観光貸切タクシーが儲かる可能性が出るならば、商品案内の仕方も販売への力の注ぎ方も変わってくることでしょう。

もしかすると二刀流タクシードライバーが観光貸切を大きく変えるかもしれません。

実際の商品販売においては、おそらく時間貸切の認可運賃では価格設定や商品表現が難しいと思いますので、当面旅行商品として販売しなければならないでしょうが、旅行業免許とかそれはそれでハードルが多いので、変えていかなければならないことは多いでしょうね。

ちょうど今年の5月から2種免許取得要件が緩和されて、21歳以上、運転経験通算3年以上」から「19歳以上、経験1年以上」に引き下げられる予定ですから、若い人たちも参入できるので、「食える乗務員」を増やしたいところです。

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