毎年、花粉症の症状が長引くようになってきました。1月中旬頃から「あれっ、きたかな」という症状が出始め、桜が咲くころまで薬を飲んだり飲まなかったりを繰り返しています。今年は特に多い気がしますね。
先日旅館経営者の方と宿泊者のアレルギー対応についてお話を伺いました。
以前はアレルギー反応で病院に行くようなことはほとんどなかったのですが、近年はアレルギー検査の精度も上がり、ハウスダスト・ダニ・カビ・動物などを原因とする環境原因、ヒノキ・スギなどの花粉原因、甲殻類や小麦などの食物原因などさまざまなアレルゲンとなる物質の割り出しができるようになりました。そのせいもあってか、修学旅行のこどもたちには食べられないものが多く、すべての希望にこたえてしまうと提供できるものがなくなってしまうほどだそうです。
とはいえ、せっかくお越しいただいたわけですから、おいしいお料理を楽しんでいただくために取り扱う食材の成分表示をすべて確認し、慎重に慎重を重ねて日々対応しているという苦労話を聞かせていただきました。それでも一方でアレルギーの検査の精度は上がっていますから、あれもダメこれもダメとイタチごっこのようにならざるを得ないのが現状のようです。
団体旅行を中心としている宿泊施設は大量に仕入れて大人数に提供することにより、低価格なサービスを作り上げているのですが、ひとりふたりと個別対応が必要となるとどうしてもコストがかかってしまいます。とはいえ、このご時世ですから、なかなか料金交渉は難しい。ますます経営が厳しくなるという悪循環になってしまいます。
ひとつひとつの宿泊施設が個別対応をするとひとりあたりのコストは大きくなってしまいます。
でも、おそらく全国の宿泊施設で同じようなことは起こっているでしょう。
ならば、その需要をなんとかまとめられないものか?
・アレルゲン別のアレルギーフリーメニュー
・旅館・ホテルの食事クオリティー
コストがかかりそうな気がしますが、近ごろは冷凍技術が発達しているのでまとまった数を作り、冷凍状態で出荷できればいいのではないでしょうか?
小学生、中学生、高校生の全修学旅行生の総数の数パーセントへの対応だったら、意外とうまく商売のペースにならないでしょうか?
旅館ホテルのクオリティーを保ち、さらに山のもの、海のもので旅行気分に対応できるということないのですが、あまり要望が多くなるとまたコスト転嫁になってしまいます。
それでもアレルギー対応は外部に任せて、宿泊施設の厨房が安心して食事を提供するためには必要なことではないかと思います。
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