訪日外国人にもクイズツーリズムは効果あり♪むしろ日本人の大人よりノリがいい感じ。

商品・サービス

クイズツーリズムという言葉にはまだ定義はないのですが、私がやりたいクイズツーリズムは最近はやっている「謎解き」「クエスト」よりも単純明快なご当地クイズ。基本、二択か三択で、いつでもどこでも、誰でも何も知らない人でも参加できる参加型コンテンツを目指しています。

先日、新潟県上越市で日本人と外国人の混在で「鉄道&クイズ」のモニターツアーを実施してまいりましたが、いよいよ訪日インバウンド復活の兆しありということで、ここでは外国人のお話を。

6名の外国人(台湾・ベトナム・ポーランド)とともに上越・高田のまち歩きをしたのですが、観光ガイドさんの案内ではなくご当地クイズを出しながら歩くという試み。私は10年来、上越に顔を出してこの地の観光の活性化には何が必要であるかを考えてきてますので、観光客目線でこのあたりではこんな話をするとこの町についての理解が深まるとか、豪雪地域と都会との違いが分かると面白いとかのポイントがなんとなくわかるようになったので、そのところどころでそれを三択クイズとして楽しんでもらうという試みです。

参加意識を高めるためにはこういう小道具も大切。

まず、高田駅に着いたら「Q1.新潟県はどこでしょう?」と日本地図の中からどの位置にあるかを当ててもらいます。クイズですから、みんな「当てたい」ので、わからないなりに一生懸命考えてくれます。

そして、新潟の位置が分かったところで「Q2.上越市はどこでしょう?」と新潟県の白地図の中から三択で選んでもらう。これ以外と地元の人でもわからなかったりします。このクイズによって、今、自分がどこにいるのかを把握したうえでツアーに参加できるのです。

ここが結構大事。
普段旅行をしていても案外自分がどこにいるのかなんて考えもしない。
みんな「あそこのあれがおいしかった」という記憶はあるものの、地図をイメージしておらず、おいしい食べ物の絵づらしか覚えていないものですよね。
地図上の所在地をこういう手段で「目から頭に」刻み込むことにより、記憶に残りやすく、人に伝えるときにも説明しやすくなるという効果に期待を持てます。母国に帰ってから、友だちと話をしたり、おすすめしたりするときにきっと役に立つことでしょう。

そして「Q3.上越のおいしいスイーツといえばなんでしょう?」とつなげてこの先のまち歩きの展開に興味を持たせたり、「Q4.高田といえば目の前にある雁木の町並みが有名ですが、この屋根の下は誰の土地でしょう?」と町家の暮らしがみんなで支えあって成り立っていることを理解してもらったりするようなストーリーで組み立てていきます。

クイズを使って紹介したあとにそのお店に行くと盛り上がりますよね。

観光ガイドさんからの説明もとても詳しくてためになるのですが、このようなクイズで「まず自分で考える」そして「回答する」と、「答えが知りたくなり」、さらに「なぜその答えなのか」を知りたくなる。このサイクルがとても有効なのです。

前回は日本人家族(子どもは小学生)に対してクイズツーリズムを実践して、確かに盛り上がったし、子どもだけでなく、保護者の方も子どもたちと対話をしながら生き生きとした顔で参加していただいたわけですが、今回の外国人の皆さんはより「参加意識が高く」、より「競争意識が高い」ので、わからない問題ばかりではあるものの、想像力を働かせていただき、一問一問相当な盛り上がりで真冬のまち歩きを楽しむことができました。

外国人の皆さんのほうがみんな負けず嫌いで、ノリがいいですね。

クイズツーリズムは間違いなく万国共通コンテンツです!