地方創生を目指す若者たち~人材不足で困っている地域観光のみなさんにチャンス 113/100

新規事業100

旅行会社の人事担当の話を聞きました。
近頃の就職試験では、志望動機の大半が「地方創生」「地域活性化」をやりたいという理由で応募をしてくるそうです。

私が入社したころ(40年くらい前)はまだ旅行がぜいたく品だった頃。学生の志望動機は「ツアー企画がやりたい」「添乗員がやりたい」「海外旅行を広げたい」「日本のよさを海外に広めたい」と、さまざまだったような気がします。インターネットが広がる前(平成のはじめくらい)には就職活動がマニュアル化され始めた時代で「志望動機の画一化」が目立つようになりました。私も面接のお手伝いをしたことがあったのですが、判を押したようにみんながみんな「教育旅行」がやりたいというのです。当時の教育旅行はまだまだどぶ板営業プラス過酷な添乗業務というイメージがあったにもかかわらず。。。厳しい業務に自ら手を挙げると旅行会社が喜ぶというマニュアルがあったんでしょうね。
その後は「ツアー企画がやりたい」「インバウンドがやりたい」など時代の流れに沿って数年サイクルで志望動機が変わってきたと記憶してます。

そしていま。
「就活」は学生にとってテクニックで乗り切るもの。(と思わされているのかも。。。)
インターネットに情報が氾濫している時代ですから、事前にしっかりと企業のホームページを見て、どこに力を注いでいるか?を理解する。企業側も人手不足の中、いい人材を手に入れたいのでリクルートページを充実させて必死にアピールしています。そして、さらに試験・面接を乗り切るテクニックと口コミを見ておさらいをして受験する。そりゃみんな同じ答えになってしまいますよね。

で、「地方創生」「地域活性化」をやりたがっている若者の話。

地域では若い人たちは高校を卒業すると大学の選択肢がない、就職の選択肢がないという理由で都会に出て行ってしまい戻ってこないという負の連鎖が続いています。なのに一方で都会では「地方創生」「地域活性化」をやりたがっている若者がたくさんいるという矛盾。というか大きなミスマッチ。

実際に私の携わっているプロジェクトでも「地域活性化」をやりたくて東京の会社に就職し、地域に赴任できてとても喜んでいる新入社員に会いました。私の入社した時には3週間の新入社員研修が終わり、一同が集まり、配属箇所発表の辞令式が行われていたのですが、都会の支店に配属された社員と地方の支店に「飛ばされた」社員の落胆の差はあまりにも激しく、ショックで会社を辞めてしまう人もいたほどですから隔世の感ありですね。

ここまでの話をまとめますと、
・旅行会社を志望する若者は「地方創生」「地域活性化」をやりたがっている。
・地域の自治体や事業者は若者の流出で困っている。
・情報過多の時代の「就活」はテクニック先行で画一化されている。
という状態です。

となりますと、学生としては同じ志望動機の中でどうやって差別化して勝ち抜くのか?
こちらも就活マニュアルには掲載されているのでしょうが、
「学生のうちに地域活性化の経験を積む」のは有利でしょうね。

それを逆手にとって自治体や地域の事業者のみなさんに提案したいのは、
「旅行観光業界志望学生特化型インターンシッププログラム
すでにあるといえばあるのでしょうが、「今」がチャンスなのです。
ターゲットの絞り込みとプログラムの多様化が必要なのです。
・ターゲットは旅行業界・観光業界志望の学生、観光学部の学生
・地域の観光系企業での実務、地域活性化の支援などを総合的なプログラムとしてたくさんの選択肢を提供
・急いで実績を作りたい学生向けの「短期」から夏休みにじっくりと取り組みたい学生向けの「長期」までのバリエーション

目の前に大きなミスマッチが存在しています。
短期でも長期でも実際に地域に学生に来てもらい、地域と「かかわりを作る」だけでも、人材確保の可能性は高まります。
大企業の運営する就活やアルバイト情報には拾いきれないニーズに対応できる「インターン学生と地域をつなげるアプリ」があるといいですね~
あらためて取り組んでみませんか?

おまけにchatGPTさんに「学生インターンに参加しやすい業務」について聞いてみましたので貼っておきます。

地域活性化の仕事に携わる学生インターンに参加しやすい業務には、以下のようなものが考えられます。

  1. 地元の観光スポットの情報収集やPR活動

地元の観光スポットについて情報収集し、SNSやウェブサイト、チラシなどを作成する業務は、学生にとって参加しやすいものです。また、地元の観光スポットを巡る取材や撮影など、楽しい作業もあるため、モチベーションが高く取り組めるでしょう。

  1. 地域のイベントの企画や運営補助

地域のイベントの企画や運営補助をする業務は、学生にとっても参加しやすく、やりがいを感じられるものです。例えば、地元のフェスティバルやマラソン大会などに関わる業務を担当することができます。

  1. 地元の中小企業の支援活動

地元の中小企業の支援活動に参加することで、地域の経済活性化に貢献することができます。例えば、中小企業のWebサイト制作やSNS運用のサポート、商品のパッケージングのデザインなどが考えられます。

  1. 地元の取り組みの調査・報告書作成

地元の取り組みや課題について調査を行い、報告書を作成する業務は、学生にとっても参加しやすく、自己成長につながるものです。例えば、地元の市場調査やアンケート調査、地域の課題についてのレポート作成などが考えられます。

以上、参加しやすくやりがいのある業務について、いくつか提案してみました。地域活性化の仕事に興味を持つ学生には、こうした業務を通じて実践的な経験を積むことができ、自己成長につながると思います。

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