観光案内ができるライドシェアタクシー爆誕の予感(期待)119/100

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今年はライドシェアに大きく?!一歩を踏み出す年になります。
2種免許のいらないドライバーが有償運送できることにより期待したいのが「観光タクシー」の構造改革。

前回、日本版ライドシェア24年4月に開始 新しいビジネスはどんなところに見える? 118/100 で書いた日本版ライドシェアについては新しい制度の周辺でどんなビジネスモデルが生まれるのかについてまとめました。

もうひとつ、2年ほど前に「二刀流」タクシードライバー 21/100という記事を書いたのですが、その記事をまとめると、二種免許を持っているタクシー乗務員がこれから勉強して、「観光案内」ができるようにしたり、「英語通訳」ができるようにトレーニングするのは大変!もともとの職業が違うわけですから、できないのが当たり前。
だから、もともと観光ガイドをやっている人や英語が喋れる人がタクシー乗務員として観光タクシーをすればいいんじゃないかという提案でした。

現在、二種免許取得にはお金も時間もかかるのと、タクシー会社との契約でタクシー車両を使わなければならないという大きなハードルがあります。これが今後のライドシェア解禁に向けて動きの中で、「二種免許を取得せず、マイカーで有償運送ができる」ようになると観光タクシーの市場は大きく変わるはず。

・観光地周辺に住んでいる海外駐在経験のある会社員Aさんが休みの日の副業として気軽にサービスを提供できる
・帰国子女だった子育て中の主婦Bさんでも月に何度かは保育所に子どもを預けて3時間だけ観光タクシー
・歴史大好きCさんはお城ファンに向けて、観光タクシーとして城めぐり
・車でしか行けない秘境のレストランの従業員Dさんは駅から観光地を巡りながらレストラン送迎

などなど、その道のプロだったり、マニアだったり、言葉ができてホスピタリティーがあったりする人たちが、案内するわけですから、一般的な観光ガイド以上の体験を提供ができるというわけです。
地域で頑張ってくださっている観光ボランティアガイドさんも稼げるガイドさんになれる可能性ができきました。

いままでは「移動」手段としてのタクシーに「観光案内」「観光ガイド」としての付加価値を求めることはむずかしかったのですが、制度が変われば「観光案内」「観光ガイド」ができる人が運転できるということで「移動しながら付加価値の高い観光」を提供できる可能性が一気に広がります。

ただし、今の制度だと、車両のランクと貸切時間とか距離でしか運賃計算がなされていないので、だれが運転しても一律料金という制度、というところがおもしろくない。やはり面白くて、ファンがつくようなドライバーがより儲かるような仕組みがほしいところです。

でも、そんなときには旅行業の募集型企画旅行で販売することにより解決できます。
ツアーとして販売するのでツアー中の食事も料金に含めることもできますし、一車両いくらという契約でなくても、ひとりいくらという価格設定も可能。当然、相乗りも可能。(狭い空間なので賛否ありますが)

これができるようになると着地型観光、インバウンド向け体験プログラムなどに、今まで設定できなかったマイカーを使った移動付きのユニークなガイドツアーがきっと誕生します。

世の中的にはアプリを使ってみんな便利に移動できるところに目下興味が集中していますが、観光的にみるとこっちのほうが「もっと日本をおもしろくする」のではないかと注目しています。

2024年は観光シーンが大きく変わるきっかけになる年になればと期待します♪