私の好きな「ブラタモリ」、「世界の果てまでイッテQ!」、「世界ふしぎ発見」にはじまり、街歩き、電車旅、バス旅など、地上波だけでなく、BSも合わせるとすごい数の旅番組がありますよね。
近年、旅番組が増えたのは、スタジオセットが不要で、細かな台本もいらない、大人数のスタッフも不要で、Go-PROのような小型アクションカメラをタレントに持たせれば、場合によってはカメラマンもいらない。とテレビ局サイドのコスト面からのニーズも大きいからだと思います。
そんな事情で旅番組はどんどん増えてつつも、しっかり視聴率が確保できているからなくならない。
その秘密は。。。
その土地のことを何も知らない視聴者でも、絶景あり、グルメあり、体験ありと限られた時間内でわかりやすい解説と案内で進行されていくとどんどん引き込まれていきます。
そのきっかけを作るのがクイズ。
CMの前には必ずクイズですよね。ハプニングも必ず起きますよね。
次にどんなごちそうが待っているか?
はたしてその電車に間に合うのか?
城の城壁にあるこの穴はどんな役割か?(この記事の写真についての問題です。)
番組の進行上も、CMまたぎの離脱防止からも簡単なクイズで興味を持続させることが必要ですし、そのためにはクイズが一番のようです。我々もついついCMを見ることも忘れて(笑)答えを考え続けてしまいます。
ブラタモリのようにマニアックな地学的クイズ(質問)をタモリさんに投げかけ、その回答の鋭さに視聴者をホーとうなづかせつつ、誰にでもわかるようにかみ砕いた説明で答えを示していくという進行も好きですが。
ここまで旅番組のしかけについて書いたのは、このパターンはテレビ番組だけができることではなく、地域の観光として「旅ナカでできること」ではないか?というサジェスチョンです。
せっかく行った旅行先ですが、その土地について知識がないと漫然と風景を見つつ、通り過ぎてしまうことがもったいない。
だれかその10分、20分、30分をクイズ形式で案内してくれないもんかなぁ?
ホーとか、なるほど~とか言いながら、発見の喜びとともに歩きたいなぁ。
クイズツーリズム・・・旅そのものをクイズとして楽しむこと
観光ガイドをされている方には失礼かもしれませんが、その土地の方しかわからない歴史的人物や事件について、起こった事実だけをとうとうと語られるよりは、その中のおもしろみがある断片だけでもクイズ形式にして観光客のみなさんに参加してもらい、考えてもらう、みたいな演出があればなぁと常々思っています。
受け身ではなく、自ら主体的に参加し、頭を使ったことについては、結構記憶に残るものです。
思い出が深くて、楽しいものならば、また行きたくなる場所になるかもしれません。
クイズツーリズムで日本の観光をもっと楽しくしてみませんか?