日曜日の朝放送中の「所さんの目がテン」という番組の中で展開している荒れた里山を再生させるプロジェクト「かがくの里」をご存知でしょうか?放棄耕作地を耕しなおし、水を引き、作物を植える、森の下草を刈り、そこで暮らす環境を整えると動物や昆虫が戻ってくる。人と自然の共生を見せてくれる壮大な実験。環境省・グッドライフアワード実行委員会特別賞を2年連続で受賞しました。
ニホンミツバチの生態やふくろうの営巣、うなぎの放流等、見事な映像、画像とともに見せてくれます。この番組を見ていると我々がちょっとやってみたいな、これってどうなんだろう、と思ったことを代わりに実現してくれているんだなぁと思ってみています。
そこで気がついたのですが、最近はこどもたちが気兼ねなく、自然観察したり、虫取りしたりできる場所が結構限られてるんじゃないかなぁと。もちろん、キャンプ場や山歩きの途中で自然に触れることはできますが、「夏」の風景しか知らない。山を歩いてもなにかと「禁止」看板だらけで制限を感じることも多く、自由度が不足しているんじゃないかと感じてます。
「かがくの里」のようなちゃんと管理された限られた範囲で、そこに住む生き物、植物はどんなものがあるのか、田んぼや畑ではどんなものが育っているのか、季節によってどう変わるのかなどがパネル展示されている場所。一年中解放されていて、興味のある子どもは継続的に見ることができ、実験ができ、その経過が確認できる。そこにくれば気兼ねなく、実験をしたり、観察をしたりできると勉強にもなるし、興味を深堀できる。
収穫体験のような単発の農業体験とかは以前より増えているような気がしますが、都会の子どもたちは貸農園、市民農園くらいしか通年で土をいじれるところはなかったと思います。
そんな子どもたちのために「通年で自然観察ができる里山施設」があるといいんじゃないでしょうか?
設定としては意外と簡単にできるのではないかと思います。
現在、人が住んでいて、ちゃんと人の手が入っている耕作地だけど、高齢のためそろそろ引退、というところは全国にたくさんありそうな気がします。
そこをまるごと借り上げて、観察施設として開放するという感じ。
おじいちゃん、おばあちゃんにはそのまま住んでもらってもいいですね。
スコップとかバケツのような道具類、更衣室、シャワーとかの設備も必要。
農業や生き物の専門家の先生に監修に入ってもらって、子どもたちが楽しめるプログラムを展開する。
こどもたちはまるでおじいちゃん、おばあちゃんのうちに遊びに来た感覚で里山の自然を通年で楽しめます。
入場料をいただき、リピーターには年間パスポートを発行。
できれば貸農園も併設して、収穫を楽しめると家族も喜びますね。
里山という人の手が加わることによって生まれる生態系が地域に持続性をもたらしているという学び。大切なことですね。
※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
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