コロナ禍も収まりつつあるここにきて、地方民泊がとても気になっています。
時間にしばられない、狭さを感じない、自分たちだけの空間。
好きなものを持ち込んで、好きな時間に食べる。
周りを気にせず夜通し語り合うのも楽しい。
この自由度がアフターコロナで解放感を求める人たちにはピッタリじゃないでしょうか?
すでに女子会を中心に国内の民泊市場は広がり始めているようです。
今後、地方の「リノベ済み庭付き古民家」は人気で出るでしょうね。
不動産業界でも格安で空き家を買取り、リノベした物件を販売する事業者が増加しているようですし、都会に比べて低価格で民泊に転用できる物件はこれから増えていきますから、地方で起業を目指している方にとってはいいタイミングかもしれません。
リノベ古民家を売るビジネスもあれば、リノベ古民家を取得して民泊を始めるという選択肢もあります。民泊を始める場合、旅行は季節や天候により波がありますし、一時的なブームということもありますので、民泊専用に大きな改装をするのではなく、ダメだったら普通に賃貸に出せる程度で始めるくらいでのスタートをおすすめします。
そして、ステイケーション(staycation)
もともとはアメリカのスラングで、週末どこにも行かず、家で過ごすときに使っていた言葉ですが、最近は旅先でも移動せずに同じところで過ごすとか、自宅からあまり離れていないところで過ごすとかの意味で使われているようです。日本の旅行業界の言葉でいえば、滞在型のマイクロツーリズムといったところでしょうか。
民泊はステイケーションという言葉にぴったりのサービスなのですが、「ケーション」の部分がどうしてもへたくそなのが日本人。「なにもしない贅沢」がちょっぴり苦手です。
地方民泊でステイケーションを新しい市場として広げるために必要なことは「選択肢」。
①その地域でできることをリストする
・周辺の観光スポット
・グルメ
・イベント
・映えスポット
②その地域の日常を感じられることをリストする
・スーパーでお買い物
・ホームセンターでお買い物
・公園・公民館でスポーツ
③その地域でできる交流や体験を増やす
・ランニングコースやウォーキングコースをたくさん作る
・ゴミ拾いのボランティアに参加する
・地元のお店のお手伝いをする
④民泊に来てくれる人をリストする
・地元のおかあさんに料理を教えてもらう
・街の案内人にきてもらう
・ボードゲームのメンバーをそろえてくれる
・工芸品づくりの先生に来てもらう
・英会話を教えてもらう
等など。
やるやらないとか、有料とか無料とか関係なく、たくさんの選択肢を用意しておくと「ヒマしなくて済む」ので安心してきていただけるのではないかと思います。
地元にあるリソースをうまく集めて、表現していくことが大事ですね。
そうこうしているうちに有料のステイケーションメニューの中からヒット商品が生まれると収益性はぐっと高まりますし、他の民泊施設との差別化になります。
地方の民泊で大切なのは「宿泊だけを提供するホスト」ではなく「宿泊+体験を提供するホスト」であること。「体験」で感じる驚き・喜び・感動は「また来たくなる」「また会いたくなる」トリガーとなり連泊する可能性やリピートする可能性を必ず高めてくれます。
※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
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100までやります♪