「今や観光の検索はインスタグラムの時代」 SNSを使った観光プロモーション その1

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コロナ禍を経て、最近、自分自身のSNSの使い方が徐々にシフトしてきました。
・コロナ禍前にはあまり見ていなかったYouTubeを在宅が長くなったところあたりからテレビに代わってよく見るようになった。
・視聴時間が伸びるにつれて、視聴に耐えられないもの、飽きてしまうチャンネルが多く、徐々に固定のチャンネルを巡回するようになった。
・それと同じタイミングで写真が趣味なのでインスタグラムを見る時間が増えた。当初は「映える」写真を中心に見ていたが、徐々にフォローしている人のストーリーを見るようになってきた。ストーリーは1日で消えてしまう主に短時間の動画なのでどんどん情報を消化できるため、比較的見続けられる。それとともに自分のフォローする方のリール動画もよく見ている。
・一方で、YouTube等の動画視聴は時間がかかるので、自分の信頼できる書き手が書いているブログやnote、newspicksの特集などは読み飛ばしも含めて、以前よりたくさん読むようになりました。
・ずっと変わらず、適度に見ているのはFacebookだがもはや登場人物がずっと同じ。

見るに耐えうる写真と動画の時代なんです。

写真や動画がすっかりメインコンテンツとなったSNSを観光プロモーションに使うとすれば、テキスト少なめで、かつ視覚的に人々を納得させられるものを考えなければはなりません。また、SNSですから、いかにコミュニケーションをとり、ファンを増やしていくかも大事な要素です。

しかし、かつてからSNSをうまく使えている人ってなかなかいないんだよなぁ~。。。。
しかも、シロウトの写真や動画がどんどん見るに耐えうるレベルになっているから、それを越えるとなると大変だろうなぁ。。。。

そんなことを思い、インスタを中心に私の感じた洞察を3回に分けてまとめてみます。

テキストから写真へ、そして動画共有へ ~SNSの変遷~

ちょっと20年ほどSNSの歴史を振り返ってみます。

1990年代半ば パソコン通信=Nifty-Serve
1990年代後半 BBS=2ちゃんねる
2000年代はじめ ブログ=アメブロ
2000年代はじめADSL常時接続、携帯電話以降、
 SNS=mixi→facebook→Twitter→YouTube→LINE→Instagram→TikTok

この間、通信環境が爆発的なスピードでよくなり、端末がパソコンから携帯電話、さらにスマホへと変化することにより、文字中心から写真、動画までストレスなく「共有」できる時代になりました。

旅行情報の検索方法が大きく変わってきた

今やスマホ片手に景色も見ずに(笑)観光する時代ですから、旅行を調べるとなると「検索」なのですが、こちらは意外と変わっていない気がします。毎日お世話になっているので絶対的に便利なような気がするけど、そうでもないんですよね。

今や当たり前のように使っている検索エンジンは、
mosaic→Netscape Navigator(windows95)→Internet Explorer(IE)(windows98)→Yahoo→Google(2001~)
実はSNSほど激変してこなかったのが検索エンジンです。
ただし、Googleの中では、当初全く広告がなかったところから、ものすごい勢いで広告のテクノロジーが開発されて今に至ってます。検索エンジンは変わってないけど、広告ビジネスのプラットフォームとしては激変の歴史だったということになります。

検索エンジンについて、私の不満としては、
・最適の検索結果を1ページでも早く出したいがために、私が必死で検索キーワードを考えて検索しても、検索結果は「何百万」も出てきて、決して一つに絞り込まれることはない。
・検索結果リストの一番目に来たものが最適であるはずなのに、開いてみると期待外れ。しかも。開いてみるまでそれはわからないので、ガッカリ感が半端ない。
・同じキーワードで検索すれば、60年も生きてきた私に対する検索結果と隣の家の10歳のこどもが得られる検索結果は全く同じ。

それが旅先での検索となるとなおのことがっかりするのは、
・観光情報が全く更新されていない自治体のホームページが、信頼度が高いかもしれないという理由から検索結果の一番に来て邪魔をする。
・地方に行ったときに行う「食」の検索では、無理やり一番上に表示されるGoogleビジネス プロフィール(旧: Googleマイビジネス)の評価が食べログとかの評価と大きく異なるケースが多く、どちらを信じればいいかわからない。都会では口コミ投稿数が双方ともに多いので差が少ない。
・「今日満開か?」「今、祭りやってるか?」と調べて、出てきた情報が去年の情報だったりする。

特に都会と地方の情報発信量、口コミ蓄積量の差は顕著であり、さらに「現在と過去」の区別が薄いために、旅行中の検索は信頼度が低く、結構厄介だと常々感じています。

今や旅行情報ではインスタがGoogleに勝ってます♪(若い人限定)

そんな中、20歳を中心としたスマホネイティブな世代のみなさんへのアンケート結果がこれ。

楽天LIFULL STAYが15~25歳の会員を対象にした「若者の夏の旅行に関する調査」の結果。調査期間は2022年7月1日~8月1日で、回答数は661名。
旅行の情報はどこで集めているかを複数回答で聞いたところ、「Instagram」(62.8%)、「Google・Yahooなどの検索サイト」(54.8%)がともに半数を超えました。次いで「旅行情報まとめサイト」(45.5%)、「旅行予約サイト」(34.6%)も3分の1以上が使っていると回答し、幅広いツールを通して情報を収集していることが伺えます。

<以上、楽天LIFULL STAYホームページより引用>

理由はきっと、誰がなんのために作ったのかわからない情報が何百万件も検索結果として出てもらっても困る。ということですね。
それよりも、自分がフォローしている、自分の信頼している人がフォローしている人たちの発信する情報がわかりやすく写真や動画で教えてくれる。コンパクトにまとめてくれてる。
だから、とっても判断しやすい。
忙しくて、時間が少ない旅行中だからこそ、快適に、悩まず、これから行きたいところを「失敗しない」で見つけたいということですね。

旅ナカでは特に、知らない土地で一所懸命検索キーワードをひねり出して、何百万の中から一つを見つけるという作業は到底できません。かろうじてできることは、わかりやすい「#(ハッシュタグ)」を見つけて、そのなかから直感的に一番「映える」「そそられる」「受ける」一枚の写真を探すという作業なんだということをわかってほしいとみんなが思ってるはずですよ。

つづく