「外国人観光客受け入れ再開へ、今月中に実証事業開始」2022/5/19
こんな見出しがニュースを賑わせましたね(笑)いつになったら全面再開になるのか。
地域のニュース記事を見ているといまだに「コロナ○○人」というのが大見出しとなっていますから、日本人にとってはやっぱりゆっくりとゆっくりとゆっくりとなじませていく方がいいのでしょう。
ということで、7月の参議院選挙後にある程度開放して、秋ごろから本格的な受け入れかな。
そのタイミングに向けて準備を進めていきましょう。
2019年の訪日外国人累計は3188万2000人でした。
国別では中国960万人、韓国588万人、台湾489万人。3ヵ国で64%を占めていました。
政情的には不安的な時期かもしれませんが、日本としては、これらの国を中心に訪日インバウンド需要の回復を目指していくことになるかと思います。
遠い昔の話のようですが、たしかに2019年までは毎日バンバン外国人の皆さんがやってきて、旺盛な行動力で東京、大阪、京都あたりを回っていました。当時の大阪・心斎橋あたりはほぼアジア系外国人の街になってましたよね。
ただ、この3年間国を閉じている間に町のいたるところで見られたものが、
・外国人スタッフがいなくなった
・お店の外国語案内がなくなった
・免税カウンターがなくなった
という状態になっています。
今から旅行者が戻ってくるといっても、もう一度はじめから整えなおさなければなりません。
そこで大事なのは「情報」
・どんな旅をしたいのか
・どんなところに行きたいのか
・なにが買いたいか
・何を食べたいのか
・どうすることが安心につながるのか
国ごとのトレンドも大きく変わってますし、旅行者の行動も変わってきていると思います。
3年の間にそういった外国人のニーズに関する情報も止まってしまっています。
かつて引っ張りだこだった日本旅行のインフルエンサーたちもいなくなったりしていますし、利用するメディアも動画に大きくシフトしています。
ということで、旅行に行きたくても行けないこの期間中にも粘り強くサイトを運営してきた「日本に行きたい外国人を集めているメディア」のみなさんにはチャンス到来です。
・今、日本に対してどう思っているのか
・具体的に行きたいところはどこなのか
・日本に来て何がしたいのか
・気になっている宿泊施設はどこ
などなど、3年間蓄積した欲求をデータとして発信することでビジネスチャンスが広がります。
受け入れる日本の地域としても、最新の情報をもとに受け入れ準備をした方がいいですし、ニーズの把握ができればそれに対応したサービスも用意できます。
・ニーズ調査
・オンライングループインタビュー
・多言語ホームページ翻訳支援
・体験コンテンツ作成支援
・モニターツアー参加者募集
・ミステリーショッパー
などなど、自治体としてやらなければならないことがたくさんありますので
「媒体」×「ファン」×「データ」の組み合わせのビジネスを展開する絶好の機会が広がります。
おそらく、これからは大都市観光から混雑の少ない地方都市へと足を延ばす旅行者が増えるでしょうから、地域の受け入れ体制支援として「何を求められるか」に対応できるサービスを提供していくことが必要です。大都市の観光は「見る」「食べる」だけでも十分楽しめたのでしょうが、地域では「知る」「感じる」「関わる」へと求めるものも変わってくるはず。
単なる集客ではなく、「訪日外国人の皆さんが価値を感じる」商品・サービスとは何か?を伝えていただけると嬉しいですね。
※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
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