経験値を高めたい~なんとなく見えてきたZ世代の旅行の楽しみ方

旅ナカでさまざまな観光スポットや飲食店に行ったり、ふだん目にしないような風景を見たりしながら旅をするのは楽しいですし、日常ではできない体験をすることで、旅の楽しさはもっと高まります。最近であった20代の男性から「旅の楽しみ」について面白い言葉を拾わせていただきました。

「僕たちは旅の中で経験値を高められるのが楽しみ」
逆に「経験値が高まる感じがしないものに興味を持てない」

しっかりと自分の言葉で整理してわかりやすい選択肢を作り、「経験値」という言葉でまとめていますよね。この言葉がとても新鮮過ぎて、ずっとずっと年上の私の心の中にはここ数ヶ月整理できないまま残っていました(笑)

旅といえばなんだか「ぼ~っ」と過ごしたり、偶然の出会いを楽しんだり、トラブルをおもしろいものとして受け止めたりするのがいいよなぁ~とずっと思っていたのですが、彼らからすると「結果」とか「成果」がハッキリしているほうがいいようなのです。数日間彼らと過ごしたのですが、知らないことがあればすぐに検索、聞いたこととあっているか答え合わせ、納得すれば行動に移す、そんな行動パターンでした。偶発性が低く、失敗する確率がとても少ない行動パターンのようですね。そして、その行動の結果として得られた経験をシェアしたりして、評価を受けながら経験値を重ねていく。おそらく、この経験値の高さとか低さで誰かと戦っているわけではないでしょうが、自分の中で成果として蓄積していくことが大切なのでしょう。今は何でも記録として、映像として、またデータとして残ってしまう時代なので経験をデータとして蓄積できるのがあたり前と考えれば大きくうなづけますね。

まさにZ世代。彼らとしては簡単にくくられたくはないのでしょうが、デジタルネイティブなこの世代の行動パターンはとっても興味深いですね。おそらく日常の消費行動も同じでしょうから、このパターンを深く読み込んでいけばいろいろな提案ができそうです。

テーマ:旅先で経験値を高めるZ世代の行動パターン
基本設計:最低限、一般的な有名スポットは押さえたい、人気のグルメ・スイーツは押さえたい
差別化ポイント:あまりほかの人が経験していないプチ差別化要素を検索して見つける
経験値ポイント:自分だけが感じる特別体験感(多少のリスクも経験のうち)=非日常感を探す
検証:SNSでシェアして経験したことの確認と評価に対して自分の中で満足度とのすり合わせ

う~ん、なんだかゲームを作れてしまいそうです(笑)
これをもとに観光情報提供サイトもできますね。でも、SNSのほうが相性は良さそうです。
などなど、いろいろと考えさせられる言葉でした。
Gen-Z Tourism 私なりに今後の攻略法を考えてみることにします。