お花見を高付加価値型ビジネスとして考えてみる 112/100

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今年はお花見の時期が例年よりずいぶん早く、4月にはいったところで東京のソメイヨシノは終了。
満開宣言が出た後で長雨があったことも手伝い、なかなか落ち着いてお花見をする時間がとれず残念でした。

ただ最近はテレビでもインターネットでもリアルタイムに映像を見せてくれるのでこの時期はどこを見ても満開の桜の映像を楽しめます。

城のお堀を彩る桜。
川の土手沿いに並ぶ見事な桜並木。
道路両脇に延々と続く桜のトンネル。
やはり桜はたくさん集まっているところのほうが迫力がありますよね。

そこで気づいたのですが、我々は通常お花見に出かけると桜の花を下から見上げます。
テレビ中継ではクレーンなど使った撮影の場合は人間の目線の高さ以上だったり、桜の木を見下ろすようなアングルで映像を提供してくれます。
そして、最近ではドローン映像で10m,20m,50mの高さから見下ろすアングルまで。
いいところばかりを撮っているからよりきれいに見えるのかもしれませんが、本当に美しい。
下から見上げるだけではこの美しさは味わえない。山の中腹や丘にある公園では桜を見下ろせるところがありますが、見下ろしているだけで不思議となんとなくぜいたくな気分になります(笑)
そんなことを考えていたら、以前、東京の目黒に勤務していた時に有名な桜の名所の目黒川が近かったこともあり、毎年のように見に行っていた時のことを思い出しました。

殺伐とした都会の川沿いに延々と桜の大きな古木が並んで咲いていて、両岸からまさに川を覆いつくすように桜が咲いているシーンはまさに絶景。桜の木の大きさや桜の花の量もすごい迫力。みなさん見に来るはずですよね。

満開の目黒川をクルーズするサービスもあります。水面の高さからも素敵なんでしょうね。そして、両岸には最近飲食店が増えています。2階の窓から目の前に桜が飛び込んでくるのではないかという距離でのお花見を楽しめるのです。満開の時期にはたまらないですよね。(お店の中だったら寒くないし、雨でも大丈夫。)
でっ、実際に行ってみたら気がつくのですが、ここでは桜と人間の距離が非常に近いんです。
結構低いところまで桜が咲いていて手を伸ばせば触れるところも多い。しかも、橋を渡って対岸に行くときには少し高い目線から桜を見ることができる。そうすると上からの目線でかつ至近距離で桜を見ることになるのでより多く咲いているように感じる。

ここが意外と大事じゃないかと。
少し上から見たり、見下ろしたりすると桜の花は倍美しく見える説♪

全国にはたくさんの桜の名所があるのですが、少し上からの目線で桜を見ることのできるスポットは少ないと思います。しかもあえて高さ2m,3mの高さとか、5mからの俯瞰で見せるというサービスはあまり聞いたことがありません。

桜目線で歩く回廊ができると今まで以上にお花見が楽しくなるのではないでしょうか?
ヘタクソな絵で申し訳ないですが、こんな高さ、こんな距離で桜の回廊ってできませんか?
すごい迫力ですよ~。絶対お金がとれます(笑)

もしくは、この高さの雲海のような「花見さじき」があれば、間違いなく高く売れます!

年に数日だからこそ、高付加価値となります。
全国の桜の名所のみなさま、お花見はもうからないといわず、こんな感じの贅沢な場所を作ってしっかり儲けてサステナブルな観光を実現してみませんか?

まっ、1年で1週間ほどのことですけどね。