観光と体験を一緒にするといいよね 3/100

新規事業100

旅ナカの商品には、施設見学、飲食、スポーツ、イベント、体験等、さまざまなものがあります。
その中に近年増加しつつあるのが「着地型商品」(Tours & Activities)といわれる現地で企画販売されるオプショナルツアー的な商品。こちらは旅行商品として造成するため、売るまでに人手とコストがかかるためもうひとつうまくいっていない印象があります。

一方で、コロナ禍で一気に縮小してはしまったものの、airbnbの「体験」(experiences)(https://www.airbnb.jp/s/experiences)は特に免許や資格がなくてもairbnbホスト登録すれば簡単に旅行者に体験を提供できるもの。インバウンドの外国人がたくさん来ていた2018~2019には日本でもたくさんの体験が提供されていました。

そこでの学び。

観光ガイドは当地の歴史・文化等を説明しながら、主に「知識を提供」する街歩き体験。
airbnbの「体験」 はホストの好きな領域、得意な分野に特化して街歩き、サイクリング、ノウハウ提供等の体験を提供。どんなホストとその町で過ごすか、何をして過ごすかの選択肢が格段に広い。
自分に趣味に合ったホストとの「時間共有」に価値を感じた旅行者が参加します。

で、「観光と体験を一緒に」のいい事例を。

「半日で日本の料理を教えます」というタイトルなのにやたらと人気がある商品

人気の秘密は、「一緒に料理をする体験」がメインのはずですが、
そこに至るまでがとてもうまくできています。

・最寄りの駅で集合
・集まったらメンバーの自己紹介を兼ねてしゃべりながら動き出す。
・近所のスーパーにみんなではいる。
・スーパーでメンバーの国にはない日本独特の商品や売り場などを見て大喜び。
 ホストから説明を受け、自国との違いを理解しつつ、さらにコミュニケーションを深める。
・そこで本日のメニューの買い出しも兼ねる。
・人間関係が温まったところでホストの自宅到着。
・そしてにぎやかにみんなで調理をしながら食事する。

単なる技術を教える調理実習的な体験ではなく、観光要素としてスーパーマーケットに立ち寄るだけでゲストは地元との違いを理解でき、参加者との人間関係も構築するという付加価値を得られ、最後はみんなで盛り上がりながら料理を楽しむことができる。
Tour & Activity ⇒  Tour with Activity
観光と体験を別々に提供するのではなく、体験に観光要素を加えるという発想ひとつで新しい旅ナカの過ごし方が生まれる気がします。

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
 一緒にやれそうなときはぜひ声をかけてください。
 100までやります♪