できることが増やせる町 15/100

一時間でできること

ついに還暦を迎えました。
この歳になると以前はできていたことができなくなった、前はできていたけどやりにくくなったと実感することが多くなってきます。特に視力、体力、気力、持続力など、「力」を必要とするものはかなり消費・消耗されてます(笑)

歳をとっても元気でいられるのは「力」だけでなく、「気持ち」が占める部分も大きいと思います。
それを支えるのが「家族」「友人」「仲間」。
その中で「認められること」「認められていると実感すること」が大事。

できることが減ってくると自信を失い、行動力がなくなり、家を出なくなる。
そうすると交流が減り、認められる機会も減る。みたいな悪循環が生まれます。

だったら、できないことが増える以上にできることが増えるようにすれば老化も防止できるはず(笑)と思っています。

ただ、この歳になって「できること」を見つけるのも大変ですし、それほど行動範囲も広くない。
そんな人のほうが多いと思います。
そんな人のためにも「できること」という切り口で地域のリソースをまとめなおすことが大切かなと。

今回、東京から小田原市に移住しましたが、移住検討者目線からすると小田原市で何ができるのか、小田原市には何があるのかという切り口で情報をまとめておいてほしかったと。
「ここにあるもの」といわれるより、「ここであなたもこんなことができる」とか「できるようになる」という切り口です。

たとえば、小田原では、
・深海魚がスーパーで手に入る
・いつでもみかんが100円で買える場所がある
・釣りもサーフィンも年中できる
・戦国時代の歴史に触れられる
・海岸を犬と散歩できる
・梅干を漬けるようになる
・カマスを食べる頻度が高くなる
・富士山の写真を撮る機会が増える
・箱根に15分で行ける
・お店の人とちょっと話をする機会が増える

できないこととかできないもの、不便なことを探すほうが簡単かもしれないですが、地域にとっては当たり前のことを地道にできることをリストアップしてみんなの共通認識にしていけば、町外の人たちであっても、この町に来ればできることが増えて元気になる感じがする、と気に入ってもらえるのではないでしょうか?

このことは観光にとっても同じこと。

観光庁は今年度の予算で「第二のふるさとづくり」をテーマに施策を展開するようです。「何度も地域に通う旅、帰る旅」を推進することで、リピーターを増やし、地域滞在時間を増やして消費を上げるというのが目的です。

旅ナカでできることが多いという選択肢が多ければ多いほど、そこに行ってみたくなりますし、その町での滞在時間は増えるでしょう。
英語ですと、観光プロモーションサイトでは「100 things to do」という言葉を使いますが、「この町でやるべきこと・見るべきもの100」みたいなニュアンスで使われてます。
それをこれからは「100 things you can do」、つまり「この町でできるようになる100のこと」として伝えることが必要だと思っています。

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
 一緒にやれそうなときはぜひ声をかけてください。
 100までやります♪