農産物で活性化、どうする? その2 74/100

新規事業100

前回農産物で活性化、どうする?その1 72/100)では、生産農家の皆さんが取り組んでいる観光農園や観光体験、農家レストランのメリットデメリットと、それをレモンで展開した時のイメージを書きましたが、レモンは大量に食べたりできないので、これまでの常識的な使い方や楽しみ方を超えるような「一番おいしく楽しむシーン」までを提案しなければファンにはなっていただけないのではないか?と考え、以下のように整理してみました。

レモンの観光プロモーションでまず大事なのは、
・国産レモンのすばらしさ
・そのすばらしさを感じるための一番よい食べ方・飲み方の提案
・小田原で生産することで消費者が感じるメリット
これらを直感的に伝えられるか?
というところまで書きました。

今回は、「ではもう少し具体的にどんな方法があるか」について書いてみます。

当たり前の話ですが、我々一般人は日頃からレモンのことを考えてません。
でも、生産者さんは誰よりもレモンのことを考えているプロです。
ですから、レモンをどうすれば一番美味しくいただけるかを研究して知っているはず。とみんな思ってます。

テレビ番組でも生産者を訪ねて地域の産品についていろいろなトリビア的な知識をお披露目いただき、それを一番おいしいタイミングで一番おいしい食べ方でプレゼンしてくれていますよね。

あれをやってほしいです。

いちごとかみかんでも「食べ放題」でほったらかしにしないで、もっとおいしく食べる方法とか、おいしいものを見極める方法とかをもっと教えてほしいのです。そうするともっとみなさん愛着が湧きますよね。

近頃はみかんを剥くのがめんどくさいという理由から消費量が減ってると聞きます。なおのこと、丁寧にファンを増やしていく取り組みが大切だと思います。

では、「レモンの一番おいしい楽しみ方」というのはどんな方法なのでしょうか?

先日、淡路島に行った時にすごくおいしいレモネードをいただきました。
炭酸がキリッときいた爽やかな飲み口ににレモンの香りがピッタリあってました。地元淡路島産のレモンと聞いて、よりおいしさを感じました。

このような「瞬間的なわかりやすさ」「すぐにうなづける納得性」が観光向けには大切だと思います。
なぜならばその瞬間の感動や感激をSNSを使って、ひとことで、一枚の写真で伝える世の中だからです。そのために旅行をしているといっても過言ではありません(笑)

そして、ウンチク。

レモンの理想的な保管方法は?
生産者農家さんが収穫をしたタイミングでしょうか?どれくらいまで風味が劣化しないのでしょうか?冷蔵庫に入れた方がいいのでしょうか?

こちらの知識はウンチクとして自分だけの知識として持ち帰っていただきます。

で、さらにわざわざ産地まで来ていただく理由まで作りたいです。

最高においしいレモネードを産地で飲むということだけに交通費と時間をかけてきていただくわけですから、あとひとつ!足したいです。

それは生産者としてのこだわり。

消費者に最高のレモンを届けるために日々意識していること。
例えば、食品ロスをなくしたい。

最高においしいレモネードを提供しても、レモンの皮は廃棄されてしまう。
それはレモンがかわいそう!ということで、レモンの皮まで美味しく食べる方法をセットで提案するとか。

さらに考えると、主に輸入レモンは通常出荷する時には防腐剤(防カビ剤)として表面にワックスを塗っているのですが、でも最近はそういうことを気にする消費者も多いので、国産のレモンでは通常ワックスを使用していない。ということをしっかり伝えるために、農園まできてくれたらno waxのレモンを皮を食べてみるとかの体験を加えることにより、食の安心を伝えることができるのではないでしょうか?

no waste, no wax
誰よりも消費者の方を向いて、最高のレモンを提供したい。

きっとそこに人は集まるはずですね。

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
 一緒にやれそうなときはぜひ声をかけてください。
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