4月もあっという間に過ぎ去ろうとしていますが、4月といえば入学、入社の季節。
新らしく学校や会社に入った人たちにとっては毎日が「はじめて」の経験ばかりできっと大変だったことでしょう。
最近気になるCMがあります。
「はじめてのファンタで“かぞく入学式”」
家族だけで行う新一年生お祝いの記念撮影を“かぞく入学式”として、新入学のお祝いに「ファンタ」で乾杯する様子や、この日初めて「ファンタ」を飲んだ子どもたちのリアルなリアクションをとってもいい表情で見せてくれています。
ある程度の親はそれを「かわいい~」と思いながらも、「炭酸飲料をとりすぎると、骨がもろくなるとかいわれてるけど、大丈夫?」「えっ、一年生で炭酸っていいの?」みたいなことを同時に感じているのではないでしょうか?
ファンタは今回、それをとても愛らしいこどもの笑顔を使うことで、そのはじめてのキッカケを解禁するという挑戦でもあると感じました。どうも骨がもろくなるというウワサには根拠がなさそうですが。
とはいえ、こどもがはじめての経験をするときの驚きや喜びの表情はたまりませんよね。
ファンタを飲むだけのことなのですが、「はじめての体験を家族のイベントやコミュニケーション機会にする」というのはとてもいいヒントだと思います。
地域の観光においても、このような「はじめての笑顔」を見せてくれるキッカケを作れないものでしょうか?観光や旅行というのは「はじめて」がつきもの。
・はじめての土地
・はじめての景色
・はじめての海
・はじめての食べ物
・はじめて会う人
・はじめての挑戦
・はじめての体験
家族全員でなくても、子どもだけでもとなるとキリがないほど「はじめて」は存在します。
「はじめて」商品の開発♪
観光地で事業をされているみなさんの商品を思い返していただき、「はじめて」をつけると響くようなものがないかどうか確かめて、さっそくネーミングを考えてみてはいかがでしょうか?
ただネーミングを変えるだけでなく、「はじめて証明書」とか「記念撮影」とかの儀式っぽい演出やツールを用意して盛り上げると単価アップが図れるかもしれません。
そして、「はじめて」が定着したら「2回目」へ。
「はじめて」というのが恥ずかしい大人向けに「2回目」提案。
はじめてよりは少しレベルアップした体験。
大人でも満足できる内容にグレードアップ。
リピーターが生まれるキッカケになりますよね。
地域に住んでいる人にとっては日常でも、旅行者からすれば非日常。
表現だけのことかもしれませんが、少しの配慮をもって旅行者の「はじめて」に対する不安を取り除くことで新しい需要を獲得できるのではないかと思っています。
そんな細かなマーケティングが意外と地域の商品には足りてのかもしれません。
そして、ちょうど今、Netflixで「はじめてのおつかい」のリメイク版「Old Enough(十分大きいもん)」が大ブレイクしているとのこと。訪日インバウンド旅行者が戻ってくるころまでに「Old Enough」商品を準備しておかねば。
※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
一緒にやれそうなときはぜひ声をかけてください。
100までやります♪