きてもらう前からかかわりづくりすること 81/100

新規事業100

ついにランドセルのコマーシャルがゴールデンウィークからになりましたね。
つい少し前まではおじいちゃんおばあちゃんにあった時に買ってもらおうということで、お盆の帰省に合わせてTVCMが始まったと記憶しています。
ファッションのバーゲンも同じような感じで、最近はどんどんバーゲン時期が早まり、冬ものでしたら12月にバーゲン開始なんてところもあります。ほかには成人式とか七五三の記念写真も夏には「早割」やってますし、卒業式の着物の予約も1年前からというところもあります。

少し視点は変わりますが、観光地はどうでしょうか?

近年、PCでスマホで簡単に宿泊予約ができるようになって、間際予約が進んだとはいえ、旅行に行く数週間前には目的地を選び始めているのではないでしょうか?

それなのに往復の交通機関と宿を決める程度で出発し、あとは現地で。みたいなパターンが多いですよね。そして、現地では結局Gooleマイビジネスか、食べログあたりを参考にしてそれなりのお店を探す。結局現地では星の数が多いお店に集中して行列ができてたりしますよね。

旅行というのは結構お金を使う割に事前にしっかりと予約する人が少ないですよね。
それが旅行の楽しみといえば楽しみなんでしょうが、結局はネットにある人気の高いコンテンツに集中しているところを見ますと情報としてもかなり偏りがある。お店の数も投稿する人の数も少ないから、最初にいい星がついたお店が「おいしい」ということになって、みんなそこに集中してしまうんですよね。

そこでですが、旅行の前に地元に住んでる人や地元でお店をやっている人に直接あれこれと聞けるコミュニティを作ってみてはどうかと思います。(すでにやってるところもありますが。)

ディズニー好きの人たちのコミュニティはだれよりも先に知っている情報、みんなが気づいていなさそうな情報をみんなで出し合って盛り上がっているし、現地からパレードの実況する人もいます。
熱があるところには自然と人が集まるものです。(ファン同士ですが。。。)
逆に、桜の季節に毎年思うのですが、「今日」とか「今」、咲いているのかどうか、観光協会のホームページですら発信してくれなかったりします。結局、Twitterの投稿写真と日付を見ながら情報を集めていくかどうか判断したりしてます。せっかく行く気満々なのにもったいないです。

もし、SNSの情報発信が苦手というのであれば、地域に若い人たちを根付かせる意味においても、人件費を払ってでもいいので、SNSの発信で若い人たちに観光客・旅行予定者とのコミュニティを運営させてほしいなと思います。
できればその担当者の人たちと実際に会える観光案内所みたいな場所があるといいなぁ。地元のお店の人もそこに顔を出しておけば、出発前にSNSでやりとりしたお客さんと会ってそのままお店に案内したりできる。

ここまで便利な時代になったわけですから、行きたいと思った瞬間から地元の人とコミュニションがとれる環境は今でも作れます。通りすがりで人気のお店に行くだけの観光ではなく、事前に少しでもやり取りをした親近感をもった観光客と「会える」というのは、地域としては大きなメリットでしょうし、観光客からしてもGoogleとか食べログのような大きなサイトの情報だけでなく、直接聞かないとわからない、今週の話、明日のイベントの話がわかるし、自然にチャットしてるので「行く前からかかわりのある」ともだち気分で訪問できるのは新しい感覚ではないでしょうか?

観光地においてはまだまだ若い人たちのチカラでできることは多いと思っています。

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
 一緒にやれそうなときはぜひ声をかけてください。
 100までやります♪