民泊×自販機だけの店舗 87/100

新規事業100

コロナ禍で自粛が広がった時に大きく打撃を受けたのは観光産業や飲食業だけでなく、自販機もそのひとつ。オフィスに出勤しなくなったのでオフィスビルの自販機は全然稼働しなくなり、さらに不要不急の外出も自粛となり、野外スポーツもできない、夏場の観光地の飲料自販機もアウト。
日本が世界に誇る自動販売機が危機に襲われました。

一方で、リモートワークが広がり、自宅でネットショッピングを楽しむ人が増え、全国の生産地の苦境を救うべく助成金などが入った関係もあり、格安に全国の物産が手に入るということでお取り寄せブームとなりました。その流れは現在も続いており、ネット通販は相変わらずの活況ですね。
そのブームを支えている技術が冷凍技術。
進化した急速冷凍機により、鮮度を保ったまま賞味期限を延ばすことが可能になり、食品ロスの削減にもつながるということで、通販可能な商品バリエーションが格段に増えているのです。

この冷凍技術の進化、実は自動販売機の進化とつながっているんです。

今、自販機のバリエーションが増えていて、特に食品分野でユニークな自販機が登場していますよね。

・レトルトカレー
・スイーツ(ショートケーキ、大福、バウムクーヘンなど)
・冷凍食品(ラーメン、餃子、たこ焼き、そば、うどん、弁当、鍋料理など)

従来はドリンク類、お菓子類、アイスクリーム等は身近なものとして、われわれの日常の中にありましたが、おそらく、コロナ禍で激減した自販機売り上げを何とかしようと業界が努力したこと、ダブついた自販機を活用する方法はないものかと必死で考えたこと等の業界側のニーズと、飲食店や食品メーカーが店舗での営業ができない状態から何とか脱出したいというニーズが一致してできたのでしょう。
そこに冷凍技術の進化が加わって、自販機のカタチに収まる食品であれば「なんでも」売れるようになってというわけです。ちょうど、飲食業界ではUBER EATSとか出前館に代表されるデリバリーブームが起きていたこともあり、テイクアウト向けの生産ノウハウもできつつあったことも要因の一つかもしれません。

そんなことで再び進化を始めた自販機ですが、これを観光にもいかせないものか?

・24時間営業
・完全に無人
・非接触
・電子決済可能

んっ、一時よく報道されていた「無人コンビニ」も同じことを言っていたような。
日本には「amazon go」とかより早く自販機がその役目を果たしていたということですね(笑)
無人コンビニがなかなか広がっていないということはコストがかかりすぎてまだまだ実用的ではないということでしょう。

ということで、「日本には自販機がある」

日本は治安がいいので、自販機が屋外にも普通に置いています。
しかも今やドリンクだけでなくうどん・そば・ラーメンまで24時間買えるということですから、これを訪日外国人が楽しめるスペースにしてみてはどうかと。

冷凍の「ラーメン」「たこ焼き」「餃子」「カレーライス」を温めるだけで食べられるのならば、周辺にコンビニすらないところでも民泊を楽しめるし、農家さんから野菜や果物を提供してもらい、販売すれば、地元のお料理だったトライできる。せっかくですから、おみやげとかゲームやガチャポンとかも置きましょう。

本来はせっかくの旅行ですから、対面でコミュニケーションをとれる方がいいのでしょうが、時にはそんなアミューズメントパーク的な場所があってもいいのではないでしょうか?

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
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