お出かけ支援サブスクタクシー 41/100

国土交通省の平成27年の調査では、無理なく休まずに歩ける距離が100mまでとする人が高齢者の1割、75歳以上は17%。1kmまでとする人は65歳以上で42%、75歳以上となると51%という結果が出ています。
75歳以上になると半数以上の方が「1km以上歩くのがつらい」ということになります。旅行に出かけていろいろな観光地を周遊する旅行スタイルもこういう方々にとっては結構苦行になってしまっているんですね。また、家族で旅行してもお孫さんとかのペースに合わせられないので一緒に出掛けるのも遠慮してしまうというケースもよく耳にしますね。

以前、電動車イス常備型観光貸切タクシー 19/100という投稿をしました。
日常的にはあまり使わないタクシーですが、代替交通機関がないところへ行くときや病気・ケガで歩行がしにくいときなどの「使わざるを得ない人が使う乗り物」という位置づけですが、電動車イスのWHILLをセットにすると健常な高齢者でも「行動範囲が広がる」ことにより、観光が楽しくなるという提案でした。

よくよく考えますと観光は非日常なので、それでもやっぱりどうしても利用頻度は少ないのが現状。

アルファードクラスの大型タクシーに折り畳みができる電動車イスを常備することがデフォルトにできるようでしたら、「お出かけをする目的を提案」する日常的なサービスはどうかと考えます。

■毎月定額でお出かけを支援するタクシーサービス

<ターゲット>
・運転免許返納後の高齢者ご夫婦
・サービス付き高齢者住宅にお住いの方もしくはお友だち同士

<提供するサービス>
・週一回 約2時間貸切
・電動車イス付(基本1台)
・目的地 おでかけルート10コースの中から選択
     ○公園お散歩コース ○お買い物アシストコース ○お散歩&お買い物コース
     ○美術館・博物館見学コース ○ホテルランチコース など

健常者の方でも疲れたら電動車イスを利用することにより、今まであきらめていたところまで移動できるようになったほうが楽しいのではないでしょうか。「電動車イス」という呼び方が「年寄り扱いするなっ」みたいな声が聞こえるので「パーソナルモビリティ」という言い方に変えて、格好よくお出かけしている姿を見たいものです。

「おでかけをする習慣を作ってあげる」という言い方は少しおこがましいのかもしれませんが、キチンとしたサービスとして提案することによって、今まであきらめていたことがひとつでも実現できるようになるということはとっても意義があることだと思います。

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
 一緒にやれそうなときはぜひ声をかけてください。
 100までやります♪