温泉入りながらおいしいスイーツが食べたい♪に応えるゴーストカフェ 44/100

以前、温泉街フードデリバリー 26/100 の記事を書きましたが、もう一歩進んでスイーツに特化した提案を。

コロナ禍とともにウーバーイーツや出前館のようなデリバリーシステムが一気に市場を拡大したのはご承知の通りですが、それとともに急成長したのが「ゴーストレストラン」。

参画しているお店の大半は、すでにレストランや飲食店を経営しているところが自分の店の料理をフードデリバリーの仕組みを使って従業員を雇うことなく、出前に対応しているという構図ですから、そのお店の通常メニューを楽しむことができるという流れです。

しかしながら、ゴーストレストランは無店舗でデリバリーだけを専門に対応するお店。
フードデリバリーのアプリを見ていると有名ブランドの品ぞろえやなんとなくそれっぽいブランドだけど、閲覧しているとたくさんあるからさぞかしおいしいんじゃないかなぁと思ったり。よく出てくるお店だけど、これってどこにあるお店だろうとか、どのエリアでもこの店あるなぁと思った「あのお店」だと思ってください。
しかも、品ぞろえが豊富でビジュアルもいいから、いろいろ探し疲れた時に結局頼んでしまうという不思議な存在。それがフードデリバリー市場の拡大にうまく乗って急成長しているんです。

中でも、株式会社バーチャルレストランは2020年6月にデリバリー専門の飲食フランチャイズ本部として創業し、2年もたたないうちにフランチャイズ出店数が1100アカウント超という超急成長ぶり。
一般的なゴーストレストランは実店舗のない飲食店なのに対し、バーチャルレストランのほうは実店舗として存在している飲食店が副業としてデリバリーだけ自分の店の品ぞろえにないものを複数の店舗のように見せて出店する営業形態であるという点です。つまり、タイ料理のお店が店内の厨房を利用して唐揚げ専門店やタピオカ専門店の商品をデリバリーで提供できる仕組みです。だからすでにお店をやっている人にとっては、厨房を使って追加投資なしに新しい商品を副業的に販売できる、そして売るのはウーバーイーツがやってくれるというわけです。株式会社バーチャルレストランはそれらの専門店のライセンスをFC料として徴収するという実にかしこいやり方です。

なるほどなぁと納得していたら、今月に入って登録店舗数が15万店を超えたウーバーイーツが全国展開を加速して30万店舗を目指すというニュース。

自分のエリアにはまだまだ来ないと思っていたと思いますが、これから地域にとってはチャンスが広がるのではないでしょうか?
やり方は自前ですべて調達して展開するのではなく、バーチャルレストランさんのように冷凍や冷蔵のプリセットされたものを活用して取り扱い商品を広げていくことで、デリバリーの需要を吸収できるように思います。地域共同でゴーストレストランを経営しても面白いと思います。

温泉観光地の場合、旅館は多いのですが、都会のお客さんが日常的に楽しんでいるファーストフード系やスイーツ系のお店はほとんどありませんし、近くには存在していない。
でも、おいしい食事の後に冷たいスイーツやタピオカミルクティーが無性にほしくなることありますよね。旅館がたくさんあるエリアで食事のデリバリーをやったとしてもまわりは競合だらけですが、スイーツのデリバリーができるとなると話は別。
題して「ゴーストカフェ」。新たな需要を獲得できるのではないでしょうか?

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
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