アウトドア体験+おさらい座学ってありですよね! 72/100

2022年のゴールデンウイーク(GW)は5月2日と5月6日を休みにすると、4月29日から最長10連休となりますが、国内旅行者数は前年同期比68.4%増の1600万人、それでもまだ2019年比では43.4%減になる見込みだそうです。去年よりはたくさんの人出が想定されますが、まだ感染を恐れる気持ちが強いようで高齢者の方々の旅行が戻らないということを宿泊施設経営者の方から聞いています。

旅ナカラボの提案する「おもいでつくろう!おえかきおまもり」や「和紙ころころ湯河原温泉福たぬき手作りキット」は旅館・ホテルに宿泊する3世代旅行のシーンで「孫」と「両親」「おじいちゃん・おばあちゃん」のコミュニケーションツールとして開発しましたから、もう少し時間がかかるのかなと心配しております。
ウクライナの戦争などの不安材料もある中ですが、ハワイ旅行が復活したり、旅行業界的には明るい話題が出始めています。高齢者の皆さんが安心して出かけられるようになるのは夏休みにはいってからなんでしょうね。

密を避け、自然の中ですごしたい。

コロナ禍でアウトドア系の市場が注目されていますが、アウトドア用品大手のスノーピークの2021年度の売り上げは257.1億円(前年比+53.4%)と絶好調。
アウドドア市場拡大のトレンドは若い世代を中心にまだまだ広がりを見せていますが、実は既存の旅行会社からするとあまりうれしくない傾向なんです。理由は簡単。テントで宿泊されるともうからないから。Colemanとかスノーピークの売り上げが上がっても旅行会社の売上は上がりません。

そんなこともあってか、旅行業界の中ではアドベンチャーツーリズムに注目しているようです。アドベンチャーツーリズムとは、主に「自然とのふれあい」を「フィジカルなアクティビティ」で楽しむ旅行のことをいいます。「アドベンチャー=冒険」ととらえると激しいことばかりするツアーのように感じますが、そうではなく、少しソフトな感じで「アウトドア体験ツアー」的な解釈で広めようとしています。海外ではワイルドなアドベンチャーも含めて、コロナ以前から人気が高まっていましたが、日本国内ではまだまだツアー自体が開発されていなかったり、ネイチャーガイドや山歩きの専門家が不足していたりして商品が整っていないため、もう一度訪日インバウンド市場が回復するまでにと、観光庁も力を入れて開発を推進しているところです。

以前、新しい学習塾のあり方 1日こどもを預けられる滞在型旅ナカプログラム 50/100 では地域で週末だけ楽しく勉強する塾があれば、親から子どもの手が離れて安心してゴルフとか楽しめないものかという提案をしました。

アウトドアの体験って、日常から離れることで、見たことのない景色、地形、動物、植物、昆虫、自然現象など、めちゃくちゃ情報量が多いので、それをその場ですべて学んだり、理解したりすることは不可能。テレビの情報番組では、その中で特に特徴的なものにフォーカスを当てて、丁寧に30分、60分と専門家を交えて再現したり、絵で描いて見せたりしながら面白おかしく説明してくれます。

ということで、せっかく体験したことをおさらいするサービスがあってもいいのではと思いつきました。

アウドドアの体験+座学でその体験を深堀して解説してくれる教室がセットであればなぁ。
アウドドアが苦手な方には、地域の観光をする前に地域のことを予習できる教室があればなぁ。

1コマ30分程度でいいので、「地域の自然のこと」「この地域の昆虫のこと」「花のこと」を体験しながらみてきたことやとってきた写真をもとに説明してくれる講座があるとすごくためになるし、思い出にもなる。そして、自由研究にもなりますよね。
それならば、少し幅を広げて「地域の歴史のこと」「地質のこと」「文化のこと」等、ブラタモリ的に解説してもらえると嬉しいなぁ。予備知識を持って、テーマをもってまちあるきができるとたのしいですよね。それらが時間割になっていて、その時間になったら聞きたい教室で話を聞けるみたいなイメージです。

すべてが「外で集合して外で解散」じゃなくても、「予習してから外に出る」「外から帰ってきてから勉強する」というのがあってもいいんじゃないかなぁ。

「アウドドア体験」+「教室」
夏休みだけでもまずはやってみませんか?
親も子も楽しめると思います。

それができると、「アドベンチャーツアーのガイドさんがいない」という課題については、
・詳しいことは事前に専門家がレクチャーして
・山歩きが堪能な方が現地でガイドする
というような役割分担ができることで解決できる可能性が広がります。

人手不足、人材不足でお悩みの地域が多いと聞きますが、すべてをひとりの達人がこなすのではなく、みんなで役割分担をしながら提供するツアーの幅を広げるという観点からもう一度考えたほうがいいのではないかと思っています。

※新規事業100のカテゴリーは、私の思いつく観光系新規事業を日々書き留める場所。
 一緒にやれそうなときはぜひ声をかけてください。
 100までやります♪