「見るに耐えうる写真動画投稿の時代」 SNSを使った観光プロモーション その3 とお知らせ

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(前回)SNSを使った観光プロモーションについて考えてみる その2

ここまでインスタグラムを軸に私の分析と観光事業者ができる対策を書いてきました。しかしながら、おおまのみなさまは「そう簡単にはいかない」と思いつつ、読んでいただいていると思います(笑)
最後にインスタだけでなく、そのほかのSNSも含めてやっておいたほうがいいことを書かせていただきます。そして、最後はSNS勉強会のお知らせです。

「今」とか「旬」とか「特別な体験」が伝わらないと信用されない

SNS活用がうまくいっていないところの現状として、
 ・自社ホームページのブログは長い間放置している。Facebookと使い分けができていない。
 ・Facebookは誰かの発信に「いいね」するだけ。誕生日のメッセージにだけはお礼する。
 ・Twitterはほぼ発信せず。
 ・でもホームページにはFacebook、Twitter、Instagramのリンクまたはフィードが設定してある。
こんな感じのホームページをよく見ると思います。

検索して御社のサイトに、御社のSNSにたどり着いた人たちは、「どんなところだろう」「今、何がおいしいんだろう」「映えるものはあるのかなぁ」みたいな感じで閲覧しますが、動的なコンテンツがないホームページでは、「今」とか「旬」とか「特別な体験」が伝わりません。

残念ながら、このままではおそらく若いお客様は静かにページから遠ざかっていくような気がします。
彼らにとっては、SNSの更新・管理ができている=「信用できる」なんです。

「無料」だからといって放置は危険!

宿泊予約サイトや観光予約サイト、検索エンジンの広告等に広告料、販売手数料を支払わなくても自社サイトに集客ができるツールだといわれて始めたけど、うまく発信できず。無料だから簡単に手をつけたけど、無料だから損はしない。無料だからほっておいても怒られない。かも。。。

なかには非常に活発に活用されているところがありますが、100名に数名の「もともと発信できる」稀有な人なんです。急にできるようになるわけではありません。

かといって、このまま放置し続けるとさらにチャンスを逃すことになる可能性があるのです。

みんな新聞を読まなくなった。
テレビを見ない人もどんどん増えている。
インターネット動画視聴時間は毎年伸びている。

幸いテレビ番組では製作コストのかからない旅番組やグルメ番組ばかりなので、まだまだ大丈夫のような気がしますが、実は着々と変化は進んでいます。先ほどの旅番組やグルメ番組の元ネタはインターネットの検索やSNSの投稿から探しているケースが非常に多くなっているからです。この記事を読んでいる観光事業者の方のところにも「ホームページで拝見したのですが」というテレビ制作会社からの問い合わせを受けたことがあると思います。

ということで、「この先どうすればよいのか?」

まぜるな危険♪ SNSを使い分ける大切さ

そのひとつの手を決めるために私なりの分類をしてみます。

ほっておくと危険、絶対やっておくべこと

→Googleビジネスプロフィール(旧称: Google マイビジネス)
  ・・・ファンじゃない人でも好き勝手書き込める放置厳禁の最大メディア

このサービスはGoogle検索で一番上に出てきて、詳細情報、地図情報、リアルタイムの混雑状況に加えて星付けのできるレビューまで用意されています。おまけに来店客じゃなくてもレビュー投稿できます。だから放置すると全くコントロールの利かないレビューサイトになりかねません。
なんだかんだいっても全世代で見ればGoogleの検索はもっとも使われています。Googleビジネスプロフィールはなによりも一番に、そして継続的にメンテナンスしておきましょう。

ひとつずつでも一番欲しいターゲットに合わせて情報発信を続けるべきこと

●事業者としての日常の取り組みを紹介したい
 →ブログ(自分の言いたいことをストックする場)
●自社事業の商品・サービスを告知したい
 →自社サイト(宣伝・販売をする場)
●地域内、同業者との交流がしたい
 →個人のFacebook(中高齢層の同窓会)
●テキストとたまに写真でお客様としっかり交流したい
 →事業用のFacebook(中高齢層のファン交流)
●施設内、商品詳細、行き方とかを細かく伝えたい
 →YouTube(行くことが決まった後に予習する動画メディア)
●地域のイベントや祭り、開花情報など、「今」を知らせたい
 →Twitter(ほっとけばどんどん流れて見えなくなる使い捨て情報)
●「これ」を見せたい、ファンを増やしたい
 →インスタグラム(若者限定よく見せればどんどんファンが増える拡散装置)
●学生~20代に新しい情報発信したい
 →TikTok(ノリが合えばどっとファンが増える一発動画SNS)

目的を考えずに同じ情報をコピペして発信すると「危険」であることがわかると思います。
みんな違うんです。。。

あれもできないこれもできないと焦りが出てしまうところですが、まずはひとつだけでもしっかり運営してみればよいと思います。ひとつだけでも継続することによって「データ」が取れます。データが上がってくれば、何がよかったのか、次はどうすればいいのか、という議論ができますよね。そこからがスタートでもいいと思っています。

できないなら、お客様に助けてもらうというアイディア

ここまで、「事業者自らがSNSを活用する」「継続的な情報発信が大事」という話を進めてきました。理屈ではわかるが、それでもSNSを使って情報発信するという行為がどうしてもイメージできない。日々の忙しい業務の中で、即効性があるかどうかわからないプロモーション活動に多くの時間が割けるわけではありませんから、これまでできていなかったことがそう簡単にできるようになるものではありません。

ならば、考え方を変えてみましょう。

すでにSNSのアカウントを持っていらっしゃれば、自社の名前を検索してみてください。利用されたお客様のレビューが出てくると思います。アカウントがなければ、Googleで自社の名前を「画像検索」してみてください。そうすると自社サイトの写真だけでなく、利用されたお客様が撮った写真が出てくると思います。

自社で撮った写真は宣伝用にプロがとったもの。若干味気ない。
お客様がとったものは思い出のために、共有するために撮ったもの。実感がこもっている。

自社では決して作れない、実感のこもっている写真、コメントは結構あると思います。
「投稿者に許可を得て自社サイトで紹介する」だけでもサイトのイメージを変えることができるはず。
うまく活用するとサイトの信頼度はアップすると思いますよ。
最近では、お客様の書いてくれたレビューの使用許可をとって自社サイトに掲載してくれるサービスなんかもできてます。

観光事業者様向け「出張SNS集客勉強会」はじめます。

以上、3回に分けてSNSについて私の洞察を書かせていいただきました。

ずっと気になっていたのですが、その都度SNSの使い方は変化しているのでなかなか追いつけてませんでした。最近になってインスタグラムについて話がよく出るようになったので調べてみると、機能も変わってるし、使われ方も変わっている。毎日使っている個人の皆さんには当たり前ですしょうが、仕事としての使い方はまた別。現に若いスタッフがたくさんいらっしゃる企業でもインスタグラムの使い方がうまくいってないところが大半。

そんなことで、わたしなりにその他のSNSも含めていろいろと研究しているので「旅ナカラボのSNS勉強会」として、ワークショップ形式で活用方法を考える場を提供したいと思います。

勉強会は出張形式。御社にお伺いします。
会議室にホワイトボードをご用意いただけましたら、それでOK。
御社のSNSアカウントに入れるようにご準備ください。
あとは私のほうで参加者の皆様とやり取りしながら、勉強をしていきます。

みなさまの活動のご一助となれば幸いです。
どうぞよろしくお願いします。

観光事業者向け「出張SNS集客勉強会」の概要

<狙いと目的>
・自社ホームページでの予約、集客促進策としてSNSを活用したいが、まだ未着手、中途半端になっている、もっと売上をあげるためになにができるか、それぞれの悩みから課題を見つけます。
・現在のSNSそれぞれの特徴に合わせた情報発信のあり方を知り、今から自社で取り組むべきことを見出します。
・ターゲットに合わせた情報発信、お客様とのコミュニケーションを継続的に行うためのネタの見つけ方・効果的な伝え方のポイントをフィールドワークで身につけます。

<プログラム>
1.SNSは今どうなっているか?
2.現状の把握、課題抽出
3.解決方法ブレスト
4.フィールドワーク(気づきを探す、撮る、発信する)
※座学ではなく、ワークショップ型で議論をしながら、方法を身につけていきます。

<所要時間と料金(参考)>
半日(3時間) @5,000円/人
1日(6時間) @10,000円/人
※人数規模に応じてお見積りいたします。

<対象>
宿泊施設様、観光施設様の販促担当、SNS担当、若手スタッフの研修
観光協会、DMOの研修にもお使いいただけます。
1講座 2名~
※小田原から行けるところ、または交通費を御支給いただけるところまでは行きます。

<協賛事業者様>
絶賛募集中♪

勉強会チラシPDFのダウンロード  詳しくはこちらをご覧ください。

SNSを使った観光プロモーションについて考えてみる その1
SNSを使った観光プロモーションについて考えてみる その2